悲しみが変換されるまで
時間が経てば悲しみは薄れていく…そんな簡単なものじゃない。
むしろ亡くなった人への想いは年々深まっていく気がする。
もっとああしていれば…こうしていれば…
無いものに目を向ければきりがないし、きみが生き返るわけでもないから…
今私の中にいるすべてのきみにありがとうと伝えたい。
きみがいなかったら今の私はいない。だから私と出会ってくれてありがとう。
感謝を伝えるたびに少しずつ胸のつかえが軽くなっていく。
そして思いは必ずきみのもとに届くと信じている。
きみの存在をなかったことにしたくない。
一枚の紙が束になって物語を紡いでいくように
きみと過ごしたかけがえのない記憶一つ一つが私に深く刻まれていく。
悲しみ(苦しい)→哀しみ(受け止め)→愛しみ(愛しい)に変換されるまでは時間がかかりそうだ。いつか悲しみをすべて受け止めて、愛せるようになるだろうか。