ひとりじゃない
娘が生まれてから半年が過ぎた頃…きみが旅立って1年の日を迎えた。
生まれてから一番長い1年間だった気がする。
そして間違いなく一生で一番泣いた1年間だった。
ついに涙が枯れてしまったのだろうか、忙しさに追われて泣くことも減ってきた。
そして同時に笑うことも増えた気がする。子供の力は偉大だなと改めて思う。
自分がいないと生きていけない存在…私が守らなきゃという使命感が生きる力を与えてくれた。
ようやく周りがみえてきた頃、私の周りにはたくさんの人達がいてくれたことに気が付いた。
そして私もたくさんの人達に支えられて命を繋いでもらったんだということに気が付いた。
一人ぼっちじゃない…そう思うだけで急に目の前が明るくなった気がした。
私の手の中にいる小さな炎は私の未来を明るく照らしてくれた。
そしてきみが最後に残してくれた小さな灯を大切に守っていこうと誓った。