悲しみが変換されるまで
時間が経てば悲しみは薄れていく…そんな簡単なものじゃない。
むしろ亡くなった人への想いは年々深まっていく気がする。
もっとああしていれば…こうしていれば…
無いものに目を向ければきりがないし、きみが生き返る ...
ひとりじゃない
娘が生まれてから半年が過ぎた頃…きみが旅立って1年の日を迎えた。
生まれてから一番長い1年間だった気がする。
そして間違いなく一生で一番泣いた1年間だった。
ついに涙が枯れてしまったのだろうか、忙しさに ...
生と死が交錯する中で
夫の死から半年が経ち、私は元気な女の子を出産した。
無事に生まれてきたのが奇跡だと思う。
朝は子供と一緒に眠って、夜になると子供の世話をする生活が不思議と苦ではなかった。
むしろ不安と恐怖が訪れる夜の時間に ...
幸せな妊娠生活はどこへ
妊娠後期と言えば、胎動を感じて赤ちゃんを愛おしく感じたり、胎教をしたりしてゆっくり過ごしているはずだった。
こんな服着せたら可愛いかな?こんなおもちゃも見つけたよ!
そう言って笑ってくれるはずのきみが隣にいない。 ...
きみを失ったあの日
この年私は人生最高の喜びと苦しみを一度に味わった。
妊娠と最愛の人の死…残暑が厳しかった夏の終わり私はその知らせを聞いた。
一瞬自分の身に何が起きているのか、これは夢か現実なのか、自分が今どこにいるのかさえ分か ...